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zoom RSS 人格が崩壊するブランチの哀れさに涙〜シアターコクーン「欲望という名の電車」

<<   作成日時 : 2017/12/25 10:43   >>

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画像 12月24日、シアターコクーンでテネシー・ウィリアムズ作、小田島恒志訳、フィリップ・ブリーン演出、Bunkamuraプロデュース「欲望という名の電車」をシアターコクーンで観ました。主人公のブランチに大竹しのぶ、ブランチが触れたくない過去を暴き立てるスタンリーに北村一輝、ブランチの妹でスタンリーの妻ステラに鈴木杏など出演陣です。

 鈴木杏さんの舞台は、「母と惑星について、および自転する女たちの記録」で一度観ていますが、大竹しのぶさんと北村一輝さんの舞台は初めてです。3人とも素晴らしい演技だったと思います。
 また、米国人演出家ブリーンの演出も、場面転換に聞こえるブルースの不協和音やブランチを襲う不気味なカーニバルの人々、一幕と二幕の幕内の20分間絶え間なく続く、窓にぶつかり外に逃れられない巨大な蛾の羽音とシルエットなどは、作品のテーマを象徴し的確だったと思います。

画像 「ガラスの動物園」でもそうですが、T・ウィリアムズの作品は暗く、破滅的な結末を迎えます。この「欲望〜」でも、冒頭のブランチの登場のセリフ、「欲望という名の電車に乗って、墓場という電車に乗り換えて、六つ目の角で降りるように言われたんだけど−−そこが天国だよって」(小田島恒志訳)にも表れているように、まるで救いがありません。でも、彼の戯曲は繰り返し舞台にされ、映画にされています。かく言う私も魅力を感じています。これは何なんでしょうか。多分、まさに人間を描いているからなのでしょうね。


画像 大竹しのぶさんのブランチは、ありったけのエネルギーを使った全力表現でした。スタンリーに次々と過去を暴かれ、どんどんと人格が崩壊していく様は、哀れの極致で、涙を禁じ得ませんでした。カーテンコールでは、観客もスタンディングオベーションで称えていました。

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