あえて“ボケ老人”という呼称を使い、人間の尊厳を問い掛けた俳優座公演「われらの星の時間」

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 11月9日、六本木俳優座劇場で鈴木聡脚本、佐藤徹也演出「われらの星の時間」を観ました。
 内容を知らないままタイトルの魅力的な響きにそそられてチケットを買ったのですが、感動的な舞台でした。

 あらすじは、ある高齢者施設から脱走した軽度の認知症男女5人をめぐり、脱走の事実を隠したい施設側と、ハロウィンの街を取材中の地元TV局のアシスタントディレクターが、地元の有力企業が運営する高齢者施設の異変に気づき取材に動こうとするのですが、「そんなことをしたらどうなるか分かっているのか」とディレクターに却下され…と騒動が広がる中で、誰もが老いの中で抱える問題がコメディタッチで展開し、ボケ老人の記憶や心の中にも、星のように輝く時間があることを提示します。
 脚本の鈴木聡さんは、公演パンフレットの中で、“ボケ”という言葉のほうが“認知症”というよりも人間味があるじゃないかと述べ、メディアでもタブーにすることなく、状況に応じて両方使っていけばいいと書いています。同感です。

 それにしても、“輝く時間”が太陽や月ではなく星であるというのは、言い得て妙です。

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