人形劇ならではの舞台空間の広がり ~ プーク「牡丹燈籠」を観る

画像9月25日、会津演劇鑑賞会例会・人形劇団プーク公演「牡丹燈籠」を會津風雅堂で観ました。三遊亭円朝原作、川尻泰司脚色、井上幸子潤色・演出、若林由美子人形美術、マリオネット(湯淺隆・吉田剛士)音楽、朝倉摂装置、山内晴雄照明、吉川安志音響効果による舞台です。

物語のあらすじは、浪人萩原新三郎と直参旗本飯島平左衛門の一人娘お露が、互いに一目で恋い焦がれる仲になるのですが、その後は二人の会う瀬の機会もなく月日が経ち、恋わずらいでお露は死んでしまい、お露の世話をしていた女中のお米も看病疲から死んでしまいます。新三郎は、そのことを知り合いの医者山本志丈から聞き、朝な夕なに念仏をあげて過ごしていたのですが、盆の13日、カランコロンと駒下駄の音を響かせ、牡丹花の燈籠を持ったお米とお露が訪ねてきます。死霊とも知らずに、新三郎は夜な夜な現れれるお露を愛おしんでいたのですが、それが気になり新三郎の孫店に住む伴蔵が隙間から覗いてみると、何と新三郎が抱いていたのはしゃれこうべで……。その後、伴蔵の運命も……。

怖い話ではあるのですが、プークの舞台は、それを“これでもか!”と見せるのではなく、人が周囲に翻弄されて悲劇に至る過程と人の情念の深さに焦点を当てた筋立てで、観客が自分自身にも心当たりがあると思いながら見ることのできるものでした。死霊であるお露さんへの哀れさの想いが残る舞台でした。

プークの舞台は、10年ほど前に新宿のプーク劇場で児童人形劇を一度観たことがありますが、今回の「牡丹燈籠」では、人形遣いが人形を高く持ち上げて操ったり、歌舞伎「東海道四谷怪談」の仏壇返しのようなケレンを多用できるなど、生身の役者では大掛かりな仕掛けを使わなければできないことを可能とするものであることを初めて認識しました。こんなにも舞台空間を広く大きく使うことができるのかと感心しました。
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