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zoom RSS 唐十郎作品がこんなに面白かったとは!? 「秘密の花園」に大満足!

<<   作成日時 : 2018/02/01 17:28   >>

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画像 1月31日、東京芸術劇場“RooTSシリーズ”、唐十郎作、福原充則演出「秘密の花園」を観ました。
 唐十郎作品を観たのは、今回が多分2度目です。初めて観たのは何をどこでだったか覚えていませんが、たしか40年以上前、状況劇場の紅テントで根津甚八さんが福助三人衆(?)の一人として出てきた芝居です。リアリズム一辺倒だった当時の私には(今もリアリズムが基本と思っていますが)、とても理解ができない芝居でした。
 しかし、ほんとに久しぶりに唐作品を観て、率直に言って面白かったです。展開の飛躍にも着いて行けました。……というか、飛躍とか突飛と思われる展開も違和感なく素直に受け入れることができました。勿論、それらの展開は作者ならではの感性によるものであるのは言うまでもなく、どこかノスタルジックで猥雑な作者の心象風景かと思われる設定、ワクワク、ハラハラの連続、意外性のてんこ盛り、そしてどんでん返し…と仕掛けがいっぱいで、「次はどうなる?」と客に期待を持たせ飽きさせることがありません。唐作品がこんなに自分の肌にあっていたのかと、自分で驚いています。演出がそういう芝居にしてくれたのかもしれません。

画像 出演者も良かったです。私にとっては全員が舞台で初めて観る役者でした(もしかしたら、寺島しのぶさんだけはどこかで観ているかもしれません)が、それぞれが体当たりで演じていて凄かったし、才能を感じました。それぞれが適役だったと思います。
 ところで、凄いと言えば、この舞台の第2幕の後半から終幕近くまで大嵐、洪水が再現され、大量の暴風雨、あるいは波しぶきが容赦なく役者に被せられます。勿論、本物の水を使っていますから舞台は水浸しです。役者のアクションで客席にも水しぶきが飛びます。最前列の観客はどうしているのだろうと見ると、予め水除けのビニルシート(1枚物)が用意されていたようで、それぞれがシートの上端を持って水を除けながら舞台を観ていました。この日はワンステージの日でしたが、公演スケジュールを見ると毎週木曜と土曜がツーステージになっていました。濡れ鼠になった役者も大変でしょうが、舞台監督を始め裏方の皆さんは、次のステージ準備がさぞ大変なことでしょう。
 とはいえ、こんなにすっきり感を持って劇場を出たのは、何だか久々のような気がします。勿論、感動した舞台は数多くありますが、すっきり感≠ニいう言葉でしか表現できないような経験は、無理に記憶を絞って思い起こしてみると、芝居の種類も質も違いますが、敢えて言えば藤山寛美さんの松竹新喜劇を観た時以来じゃないかと思います――45年も前のことですが。
 何にしても大満足の舞台でした。下に、東京芸術劇場のホームページにあった舞台の紹介をコピーして貼っておきました。あらすじなどは、そちらでお読みください。


【以下、東京芸術劇場HPからコピー】

 現代演劇のルーツといえるアングラ世代の戯曲を気鋭の演出家が大胆に読み直す
 東京芸術劇場“RooTS シリーズ”の第五弾! ついに唐十郎作品に挑戦!
 1982年11月に下北沢・本多劇場の杮落し公演として、唐十郎が書き下ろし、高い評価を得た傑作に、兼ねてより唐をリスペクトし、特に『秘密の花園』の演出を切望していた、劇団「ピチチ5(クインテット)」を主宰する福原充則が挑みます。寺島しのぶ、柄本佑、田口トモロヲのほか個性実力派キャストが結集! 

【唐十郎が過ごしたノスタルジックな光景が醸し出す『秘密の花園』】
  『秘密の花園』は唐がくり返し書き続ける下町ものの一遍。幼い頃から慣れ親しんだノスタルジックな光景が舞台です。唐は初演プログラムでこの界隈を【小さな文化圏】と語り、「私の小さな文化圏には、いつも手が届かない他人の人影とか、嫌アな思い出ばかりが眠っていて、それに手をこまねいているしかなかった。小さな文化圏とは、寝ぐらの上野から出発して、鶯谷、日暮里、そして中学のあった池の端七軒丁であり、そのどれにも、行きつく先に坂があった。」と回想しています。

【演出・出演:福原充則より】
  『秘密の花園』は、芝居のすべてとこの世のすべての要素が詰まっている作品だと思っています。
 詰まっているからこそ分かりづらかったり、何か一つ糸口があると全てに合点が行き、わかりやすい…という不思議な作品だとも思っています。
 僕と役者さんたちのフィルターを通して、もう一回この世の全てをぶつけてやろうという気持ちでいます。「この世の中が、何で構成されているのかを知りたい」、と思っている方は劇場にお越し頂けると、世界の秘密が解けるのではないでしょうか。(コメント動画より抜粋)

【あらすじ】
 日暮里にある古びたアパートの一室。この部屋に暮らすのはキャバレーのホステス「いちよ」(寺島しのぶ)とポン引きの夫、「大貫」(田口トモロヲ)。この夫婦のところに店の客であった「アキヨシ」(柄本佑)はもう二年もの間、毎月自分の給料を何の見返りも求めずに届けている。そんなアキヨシにいちよはよく「生まれる前の港で、契りを交わした」という話を語り聞かせていた。 一方で、いちよは町の権力者、「殿」(池田鉄洋)の甥っ子である「かじか」(玉置玲央)から熱烈なプロポーズを受けていた。そのかじかにもらった婚約指輪がどうしても薬指から抜くことができない。いちよをめぐり、3人の男達の想いが交錯する中、アキヨシはいちよにある事実をうちあける。そこへアキヨシの姉「もろは」(寺島しのぶ)も現れ、日暮里の森がおおきくざわつきだす。

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