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zoom RSS 現代日本に突き刺さる安部公房の鋭い視点〜「城塞」を観る

<<   作成日時 : 2017/05/01 22:50   >>

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 4月23日、新国立劇場で安倍公房の「城塞」を観ました。
 上村聡史演出、乘峯雅寛美術、沢田祐二照明、加藤温音響などのおそらく若い気鋭のスタッフ陣、そして主人公の男に山西惇、男の妻に椿真由美、男の父に辻萬長、従僕(八木)にたかお鷹、若い女(踊り子)松岡依都美というキャストによる舞台で、新劇で育った私には“これぞ演劇!”という舞台でした。
 パンフレットで作者安部公房の年表を見ると、「城塞」は1962年に東京労演の委嘱で書かれ、千田是也演出・俳優座によって上演されたとあります。戦後7年、まだ戦争の傷跡が社会にも人々の心にも深く残っている時期の作品です。
 また、パンフレットでは、作品を次のように紹介しています。

−−とある家の広間。爆音が響く。電燈が尾を引いて消える。
どうやら戦時下のようである。
「和彦」と呼ばれる男とその父が言い争っていた。
父は「和彦」とともに内地に脱出しようとするのだが、
「和彦」は母と妹を見捨てるのか、と父を詰る。
しかし、それは「和彦」と呼ばれる男が、父に対して仕掛けた、
ある“ごっこ”だった……。

 ものがたりで言っている“ごっこ”とは、男の父が、ソ満国境から病気の妻と娘、つまり男の母と妹を置き去りにして旧陸軍との取引で得た財産を死守して内地に脱出しようとした過去を暴くために行っている儀式を指します。
 しかし、男は父から譲られた会社で朝鮮特需の武器技術の開発をしている−−戦争放棄から再軍備に向かう時代背景が浮かび上がっています。男は人々を戦争に駆り立てた国家を罵りながら、国家を利用して兵器産業に突き進む自ら守る堅固な城塞を手に入れることを激しい言葉で肯定します。
 秘密保護法、盗聴法、戦争法、そして共謀罪法案−−安倍政権が進める戦争への道。今の日本の状況と重なります。

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